- わかりやすく文章を書いているつもりなのに、いつもうまく伝わっていない気がする…
- 「この文章の○○のところって、△△のことだよね?」と、見てもらった人によく確認される…
- 「A」という場所をクリックしてほしいのに、「B」という場所をクリックされてしまった…
あなたは、ブログやビジネスメールなどの文章を書いていく中で、こういった悩みを持っていたりしませんか?
もし、この悩みを持っているなら、あなたは気づかないうちに「自分にしかわからない言葉」を使ってしまっているかもしれません。
そこで今回は、自分ではなかなか気づきづらい「自分にしかわからない言葉」を「誰にでもわかる言葉」に変更して、伝わりづらい文章を伝わりやすい文章にするためのポイントを紹介します。
目次
「自分にしかわからない言葉」とは
自分にしかわからない言葉とは、
「自分には理解できるが、他人が見たときに正確に理解できない可能性がある言葉」です。
例えば、
- 自分で思いついた造語
- 指示語(あれ、それ、これ)
- 一般的に使用する言葉ではあるものの、そのページやグループの中では定義されていない同義語
などの事です。
「自分にしかわからない言葉」の具体例
では、実際に先ほど例に挙げた3つをどういう形で使用してしまっているか、具体例を挙げてみます。
自分で思いついた造語
これはもう読んで字のごとく、自分が作った言葉を理解できるのは自分だけです。
- 何となく作って読んでみたら語感が良かった。
- わかりやすく書こうと思うと長くなるので短い単語にしてみよう。
という気持ちで使ってしまいがちですが、伝わりやすい文章を書くという点では使わないほうが無難です。
指示語(あれ、それ、これ)
ここに「A」、「B」という2つのリンクを用意しました。
では、それをクリックしてみてください。
よくありそうな文章ですよね。この場合「それ」の受け取り方が人によって変わってしまいます。
大抵の人は、「A」「B」両方と取るか、「A」もしくは「B」どちらかと取るか、少し迷ってしまうでしょう。
指示語もよく使う便利な言葉ですが、使い方を間違えると「自分にしかわからない言葉」になってしまいます。
一般的に使用する言葉ではあるものの、そのページやグループの中では定義されていない同義語
最もやってしまいがちで、気づかずに使ってしまうことが多いのがこのパターンです。
例えば↓のように
・それでは、ヘッダーメニューからトップページに移動してみましょう!
という説明があったとします。
ここで一つ問題があります。この画像には「トップページ」とはどこにも表示されていません。
しかし、書いている側からすると「トップページ」と「ホーム(もしくはホームぺージ)」は同義語と理解しているので、これでわかってもらえるだろうと特に気にせずに書いてしまっています。
これがまさに「自分にしかわからない言葉」を気づかずに使ってしまっている状況です。
たしかに、「トップページ」=「ホーム」と理解している人であれば直感的にメニューの「ホーム」をクリックするんだなとなんとなく分かります。
しかし、理解していない人であれば「トップページなんて無いな…」と迷ってしまうことになるのです。
なぜ「自分にしかわからない言葉」を使ってはいけないのか
「自分にしかわからない言葉」を使ってはいけない理由、
それは読者は「理解しにくいことがあると迷ってしまう」からです。
ブログの場合であれば、もしあなたが何かの情報を求めてどこかのブログを訪れたとします。
そこで、文章や説明の中で理解しにくい事があったり、誘導で迷ってしまった時、あなたならどうしますか?
多くの人が「ブラウザバック」をして別のブログから目的の情報を探すことになるでしょう。
つまりページから離脱してしまうのです。離脱させてしまった文章の下に最も見てほしいものがあったとしても、そこに達しないまま離脱してしまいます。
読者が求めているブログは、迷わずに一連の流れで目的を達成できるブログです。
読者の迷いを生む「自分にしかわからない言葉」は無いほうが良いのです。
ビジネスメールの場合であれば、迷うことがあれば確認のための返信メールがくるでしょう。
そして、あなたがその返信に気付いて説明をするまでの数分あるいは数時間は相手の作業は止まってしまうのです。
確認のメールがあればまだいいですが、相手が間違った解釈をしたまま作業を続けてしまい、数日後に全く違う成果を見せられて全てやり直しなんてことになったら目も当てられません。
「誰にでもわかる言葉」を使うための3つのポイント
それでは「自分にしかわからない言葉」を「誰にでもわかる言葉」にするためのポイントを紹介します。
1.ページやグループの中で定義されている言葉がある場合は必ずその言葉を使う
基本的には、マニュアルや仕様書に定義されている言葉がある場合はそのまま使うようにしましょう。
例えば、マニュアルでは「トップページ」と定義されているものを、同義だからと「ホームページ」などと勝手に記述してしまうと意外と伝わらないものです。
また、先ほどのように画像を見せてトップページに移動させたいのであれば、
・ヘッダーメニューの「ホーム」をクリックする
など、ページに表示されている言葉をそのまま使うようにしましょう。
2.主語を常に明確にする
ここに「A」、「B」という2つのリンクを用意しました。
では、それをクリックしてみてください。
この文章を、
ここに「A」、「B」という2つのリンクを用意しました。
では、「A」「B」両方のリンクをクリックしてみてください。
に変えればどうでしょう。これなら間違いは起こりません。
主語を「それ」から「「A」「B」の両方のリンク」と明確にしたことで迷うことのない文章になりました。
3.Googleで検索する
使おうとしている言葉が一般的かどうか判断できない時は…ググりましょう!
一般的であれば検索に多く出てきますし、一般的でない場合は検索しても出てこないです。
誰にでも伝わる言葉であるかどうかの判断は十分にできます。
まとめ
今回は、「自分にしかわからない言葉」を使ってしまっていて、
- わかりやすく文章を書いているつもりなのに、いつもうまく伝わっていない気がする…
- 「この文章の○○のところって、△△のことだよね?」と、見てもらった人によく確認される…
- 「A」という場所をクリックしてほしいのに、「B」という場所をクリックされてしまった…
というような悩みを解決するためには、
- ページやグループの中で定義されている言葉がある場合は必ずその言葉を使う
- 主語を常に明確にする
- 使おうとしている言葉が一般的かどうか判断できない時はGoogleで検索する
と良いでしょう。という内容でした。
「伝わりやすい文章を書く」というのはとても難しいことですが、皆さんが文章を書いていく中で、この記事が少しでもお役にたてたのであれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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