今回は、最近草野球を始めた、または草野球を続けていてそろそろ自分のバットを買おうと思いはじめた方向けの軟式バットの選び方について紹介いたします。
いざバットを購入しようと思っても、どのバット選んで購入すればよいかわからないという方に、
- どういう基準で選ぶと良いか
- 損をしない買い方
- 私の経験からおすすめするバット
を、紹介します。
私もまったくの初心者から草野球を始めて今年で10年になり、その間に何度もバットを購入しました。
その中で、本当に買って良かったと思えたバットとその理由を合わせて紹介したいと思います。
バットを選ぶときの基本的な項目
長さ
長さに関しては一般軟式用だとほとんどの製品が83cm、84cm、85cmのいずれかになります。
どちからというと重さに比例して長さが決まる製品が多いので、83~85cmであれば特に使用感に違いはないのであまり気にしなくても大丈夫です。
重さ
一般軟式用バットで最も標準的な重さは720g前後になります。
多くのメーカーの主力商品が大体長さ84㎝、重さ720g前後のものが多いので、標準的な体型の方は720g前後をおすすめします。
少し自分は非力で720gだと重すぎると感じる方は700g以下、力には自信があるという方は750g以上のものを選ぶと良いと思います。
バランス
バランスとは、バットの重心の位置を示したものです。
大きく分けると「トップバランス」と「ミドルバランス」があり、重心の位置が違うことで同じ重さでも飛距離などの特性が変わってきます。
※「カウンターバランス」というのもありますが、商品数がほとんどなく購入することはほぼ無いと思うのでここでは省略します。
トップバランス
重心の位置がバットの先端に近くなり、持った感じが重たくなりバットコントロールが少し難しくなりますが、打球の飛距離が伸びやすくなります。
ミドルバランス
重心の位置がバットの中心に近くなり、持った感じが少し軽くなりバットコントロールはしやすくなりますが、打球の飛距離はトップバランスに比べると落ちます。
初心者がミートを重視して打つ場合でも、結果的に強い打球が出やすいトップバランスを個人的にはおすすめします。
ミート率が低い場合は指1~2本分短く持つだけで、十分にミドルバランスと変わらない程度にミートしやすくなるような調整も可能です。
材質
大まかに分けると「木製バット」「金属バット」「複合バット」があります。
木製バット
その名の通り木で作ったバットですが、初心者向けとは言い難いのでおすすめはしません。
一部の大会などでは使用禁止の場合もあるようなので使用する場合は確認が必要です。
金属バット
アルミやジュラルミンなどを使用したバットで、比較的安価で重さやバランスの選択肢が多いことが魅力です。
複合バット
カーボン、ウレタン、FRPなどを使用したバットで、高価ですが飛距離性能に関しては金属に比べ圧倒的に高性能なのが魅力です。
初心者におすすめのバット
では、実際に初心者がどのバットを選ぶべきか。
最初から高価なものを買うのは抵抗があるという方もいるかと思いますが、絶対に最初から複合バットを購入することをおすすめする理由をお伝えします。
草野球を始める理由は人それぞれあるかと思いますが、私は友人に誘われて草野球に参加し始めました。
最初は「来てくれるだけで助かるから」と、あまり成績は気にせず参加していましたが、やはり続けていくうちに、ずっと打率1割あるかないか、打席に立ってもチームメイトの期待感がないことを薄々感じながら続けるのは辛かったりもしました。
バットも少しでも打てるようにと重さやバランスの違う金属バットを何本も購入してみましたが、成績は一向に良くならず。
そろそろチームをやめようかとも思っていた時に、「あること」がきっかけで打率が一気に向上、打率が3割に届くこともあるようになり、一時はチームで打率トップになるようなところまで打てるようになりました。
もはや少し嫌々参加していたようなところから、参加するのが楽しみになるほどの変化になりました。
なぜ複合バットこそ初心者におすすめなのか
理由1 初心者こそバットの性能の恩恵を受けやすいから
まず最初に購入を考えることが多いと思われる金属バットですが、一般的ではありながら実は金属バットで打つのは結構難しいです。
金属バットはしっかり強くスイングしたうえで芯で捉えないとまずヒット性の打球にはなりません。
まして初心者には強いスイングなどできませんし、草野球と言えどほとんどのピッチャーは野球経験者で簡単に打てる球を投げてはくれません。
何とか当てることができてもボテボテのあたりでアウトということがほとんどでしょう。
しかし複合バットなら、なんとかウレタン(反発力が強い部分)部分にさえ当てることができれば、ヘロヘロのスイングで多少芯を外してもバットの性能でヒット性の当たりが出てくれます。
当然上級者が使えば鬼に金棒なわけですが、スイングスピードの低い初心者こそバット性能の恩恵を最大限受けられるという部分もあるのです。
理由2 結果的に無駄な買い物をしなくて済む
これは私の失敗談でもあるのですが、とりあえずと思って金属バットを購入したものの結果が出ず、自分に合うものをと思って何本も購入してしまったり、ある程度使えたとしてもより良い結果を求めだすと結局のところは「複合バット」に行きつくので、金属バットは使わなくなるという事がほとんどです。
金属バットは安いと言っても1~2万円はするもの。
少しでも費用を抑えるためには最初から複合バットを選んでしまう方がおすすめです。
理由3 チームメートに喜ばれる
初心者のうちは守備や打撃ではなかなか貢献が難しいところですが、最新の複合バットを持っていくとチームメートが喜んでくれたりします。笑
チームメートがそれぞれ自分のバットを持っていたとしても、自分の持っていないバットは試してみたくなるのが野球人の性。
それで気に入って使ってくれたチームメートが試合でヒットを打ったりしたら、持ち主としても気持ちの良いものですし、自分の購入したバットでチームの成績が上がるのであればそれも貢献と言えるでしょう!
購入の際の注意点
それではバットを購入という時に一つだけ注意してほしいことがあります。
某オークションサイトなどで販売されている中古品であれば、複合バットも少し安い値段で購入することができるわけですが、思っている以上にデメリットが多く、そして結果的に余計な出費になる可能性もあるためおすすめしません。
なぜ中古品を購入してはいけないかというと、理由は大きく3つあります。
理由1 バットは消耗品
バットは使用すればするほど性能が劣化してしまいます。
とはいえ大事に使っていけば数年ですぐにダメになるなんていうことはありませんが、中古の場合どの程度使い込んでいるかわからないため、思っている以上に届いたものが劣化しているという事もあり得ます。
特にバッティングセンターなどで使用すると劣化が早いと言われていて、そういう部分は購入時にわからない場合が多いです。
理由2 メーカーによっては修理できる期間が決まっている
例えばビヨンドシリーズを発売しているミズノでは、修理について「バットの状態や発売年度によってできないものもございます。」とFAQにもかかれており、修理可能な期間が決まっています。
バットのウレタン部分などは場合によっては破れたり裂けてしまうこともまれにあります。
中古品を購入してしまうと購入日などが正確に把握できないものも多いため、修理が必要になった時に修理できる期間が終了していて使い捨てになってしまうという事もあり得ます。
新品を購入すれば確実に数年間は使用、修理することができるので、その心配はなくなります。
理由3 バットの性能も年々上がっている
各メーカーともおおよそ1年に1回ほど最新のバットが発売されます。
毎年研究され性能が向上したバットが登場するので、せっかく購入するのであれば最新の最高性能のものを購入してしまったほうが、少しでも結果につながる可能性は高いと思います。
購入におすすめのバット
それでは購入におすすめの各メーカー最新のバットを紹介します!
デザインの好みや求めているバランス、性能のバットを選んで購入しましょう!
ミズノ ビヨンドマックスレガシー
軟式の複合バットといえばビヨンドシリーズ。
その最新バットがこのビヨンドマックスレガシーです。飛距離、操作性共に最高峰の人気商品です。
とにかくよく飛ぶと評判で、ミートエリアも十分に広くヒットの狙いやすさもあり、間違いなくおすすめのバットです。
トップバランスとミドルバランスが両方ラインナップにあるので好みのバランスを選べるのも◎。
ZETT ブラックキャノンX
こちらも軟式複合バットではおなじみのZETTのブラックキャノンシリーズの最新作です。
打撃部のカーボンのトランポリン効果により強烈な打球速度と飛距離を生み出します。
SSK MM18
こちらも人気メーカーのSSKから発売されている複合バットです。
ウレタン層が非常に厚いことが特徴の商品で、飛距離に期待ができるバットです。
こちらもトップ、ミドルバランスから選択できます。
ローリングス HYPERMACH3
ローリングスから発売されている複合バットです。
特徴は複合バットとしては比較的珍しくミドルバランスで軽めの重量設定(84㎝、640g平均)なので操作性が高く、それでいて飛距離にも十分期待できるバットです。
トップバランスではどうしてもミート率が上がらないという方におすすめのバットです。
まとめ
今回は、初心者の方向けに軟式バットの選び方を紹介しました。
私も初心者から草野球を始めた身として、皆さんにも損をしないバットの選び方をしていただきたい、そしてなにより、今までよりも皆さんがさらに野球を楽しむことができるようにという思いでこの記事を書いてみました。
バットの購入というのは野球の中のほんの一部ではありますが、これをきっかけに皆さんが野球をより楽しめるようになっていただけたら幸いです。
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